就職活動に失敗してニートが何年も続くとまずいでしょう。
空白期間があることと、職歴がないことが理由で、大抵の場合、書類選考すら落とされてしまいます。
どうすれば書類選考を通過するできるでしょうか。
大量に履歴書を書けばいつかは内定できるでしょうか。
書類選考を通過する方法
大量生産用に作られたいかにもテンプレートような履歴書やエントリーシートをみて、あなたが採用担当ならどうですか?
数打っても当たらないので、1社1社自分なりの考えで吟味してみることをおすすめします。
面接まで行った際になんとなく受けたのと明確な理由を持って受けたのでは全然面接官の印象が違ってくるでしょう。
そして、面接を受けるあなた自身も違いを感じます。
あなたが空白期間で何をしてきたのか、また、それが志望する会社でどう活かしていけるのかは明確になっていますか?
キャリアアップは可能かと聞かれましたが、あなたにとってキャリアアップとはなんですか?
何を武器にそのキャリアアップをしようと考えているのか。
明確になってれば結果もついてくるでしょう。
ニートに大手企業は厳しい?
結論、大手企業は難しいです。
中小、零細も余裕がないところは難しいでしょう。
派遣→中小→大手企業の順でいくのはどうでしょうか。
派遣は案件とその人の能力が合致すれば仕事をさせてくれますし、派遣でも期間を開けず真面目に働いていると判断されれば、就職の機会が開けます。
派遣で期間満了で正社員になった人をいくつかの企業で見ていますので、機会と縁がタイミングよく合えば、派遣先で正社員として雇用してもらえるチャンスもあるはずです。
職歴が必要な職種であれば書類が落ちるのは必然ですが未経験者歓迎の職種はどうでしょうか?募集要項を読んで合致するものはあるはずです。
大前提:就職活動の目的とは
就職活動は内定を得ることがゴールではなく、その先に会社の中で自分が仕事をするイメージを持てるようになるまでを言います。
会社に入るということはその会社の人の輪の中で仕事をすることであって、そこで重要なことは自分の性格がその会社の文化とマッチしているかどうかということです。
このことを見落としたまま就活をしても、たとえ内定をもらったとしても就職は成功しません。
また逆の視点からも同様で、会社にとっての採用活動とは応募者と自社の相性が良いかをみるものです。
志望されているのが大手企業の場合、組織や業務が良くも悪くも硬直的です。
また応募者数も多いですから選考が形式的なプロセスになりやすく、結果的にある程度型にはまった粒ぞろいの集団になりがちです。
その視点から見ると、元ニートということはそれ自体は全く問題はないものの、大企業勤めとの相性はあまり良くはなさそうです。
キャリアアップについてですが、これは今の時代どの規模の会社に勤めている人でも悩むことなので明確な答えはありません。
ですが意識しておこうと思うべきことはあります。
それは世の中の会社の9割以上は中小企業であり、規模的に個人レベルで受注できる仕事も中小企業からの仕事のことが多いということです。
高い年収の文系職(士業やM&A等のコンサル業)の多くは中小企業から仕事の請負をしています。
プログラマーの中にも個人で仕事を受注している人がいます。
こういう人たちは大手の看板に守られて生きているわけではないですが、その分自分の力で立ち上がった人同士で信頼関係を築いて高い報酬を得ています。
小さくても自分で仕事を立ち上げた人へのリスペクトを持ち、他人から信頼されるような人になることが、これからの時代を生きていく方法です。
まとめ
職歴がないと書類選考で不利になるのは仕方ないことです。
まずは、中小企業やベンチャー企業などで働いて、職務経験を積むところから始めてみてはいかがでしょうか。たくさん応募すればどこかからは採用してもらえるでしょう。
嫌ならまた転職すれば良いです。職歴のないままではスタート地点にすら立てません。
この文脈でのキャリアアップという表現だと、中小企業はキャリアは下で、大手企業が上のように感じますが、そんなことは無いでしょう。
大手企業はたいてい上場企業なので、情報が公開されていますが、中小企業は上場していない場合、公開の義務は無いですが、儲かっている会社であれば休みも取れ、残業も普通レベルで、給料などの待遇も良い会社はあるはずです。